あー。あー。わたなべです。
最近少し体の調子が悪く、しかも気持ちもちょっと折れそうな事があったので凹んでました。
体の方はきっと風邪だと思う。
あったかかったり寒かったりむちゃくちゃな天気だったからだろうなぁ。
みんなも風邪引いてないでしょうか?
そんなシュン気味なアタシでしたが
昨日元気が出る出会いがあったのです。
武蔵小山にある「
again」というお店に行ってきました。
私が大好きなレコード屋さん「
PET SOUNDS RECORD」の地下にあります。
このお店は40~50人くらいのキャパで、
通常はcafeなんだけどライブや落語もやったりしている空間。
この日は落語会があったそうで
私たちが行った時は後片付け&次の日の準備をしてたんだけど
マスターが「いいですよ!いろいろ見て行って下さい」と言ってくれたのでお言葉に甘えました。
初めて行った客なのに…すみませんです。
そのお店には沢山のレコードジャケットが飾られていて(しかも私の大好きなナイアガラ関係)
椅子に座っていてもワクワクしてたまらんのです。
ワクワクしているとマスターが黒い箱を指差し
「これ何の箱かわかりますか?」と。
携帯用のスピーカーか何かかといろいろ思い悩んでいると開けてくれたその中身は
パパパパッパパーン(ドラえもん風)!!!!!
「蓄音機」私実物見たの初めて!!
しかもピカピカで状態のよい逸品。
マスターによるとこの蓄音機はイギリスのHMV製で70年くらい前に作られたものだそう。
その蓄音機の回し手をゆっくりと回しSPレコードをセットして鉄針(!)をセットして…
レコードのプツップツッというノイズもかっこいい…そして曲が…
でかっ!!!!ものすごいでかい音です。
電気を使っていない生音ってこんなにでかいものなのか。
近くの人と会話出来ないくらいでかい。
昔の人はこの音量で聴いてたと思うと、どんだけでかい家に住んでるんだと。
曲がどっかから飛び出してきそうなくらいダイナミックな音。
もちろん今の日本の住宅事情では聞くのは無理でしょう。
そう考えたらすごく良い意味で余裕のあった時代の代物だったのかもしれませんね。
私が感動しているとマスターが
「80年前の音を聴いてみますか?」と言ってくれて
紙の袋から大事そうに出してくれたレコードは…

どうです。この高級感溢れる黒い色。
レコードの溝さえも違う気がします。いややっぱり違うのか?
マスターが針を交換している。
鉄針は一曲ごとに交換しないといけないらしい。一曲一針。
すごく贅沢なことをしてもらってるなぁ…と恐縮していると
「この交換するのも楽しいんです。」とニコニコしてたマスター。
その顔を見ていると私まで幸せな気持ちになれました。
そして音の方は
先程のレコードよりもノイズがやはり乗ってる。
よくテレビで戦前のレコードの音を流しているけれどあの感じ。
ノイズと言う言葉は適切なのだろうか?
このノイズも曲の一つのアレンジのように聞こえます。
80年前に誰かが聞いていた音と同じものを
今現在私が聞かせてもらっている…
不思議な異空間に入り込んだ気分。
心がタイムスリップしたようで。
ずっと聞いていたい…なんか昔の人に勇気付けられた気がしました。
その他にもレコードの素材についてや蓄音機の歴史、マスターが愛してやまない大瀧詠一さんとのエピソードや元祖コミックソング歌手「バートンクレーン」のお話などなど…
本当にたくさんの楽しいお話を聞いて、時があっという間に経ってしまいました。
マスターとは今度SUGER BABE(山下達郎さんが昔やってたバンド)の話を聞かせてもらう約束をしてお店を後にしました。
ここのところ音楽とちょっと離れていた部分がありましたが、これを機会にまた再燃しそうなヨ・カ・ン。
私の好きな音楽をこのブログで紹介しちゃおうかと画策ちう。
また今日もいい出会いがありました♪
マスターこれからもよろしくお願いします!